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2021年7月16日

8592AのTG化 -ローカルアンプの実験-

パッシブミキサ(DBM)を駆動するための、ローカル信号増幅器です。
前回、PLLシンセサイザ:ADF-4350の出力を観測しましたが、3620MHzでの出力レベルは最大で+6dBm程度でした。
DBMを駆動するのには7~10dBm程度は必要で、DBMのリターンロス改善用パッドを挿入することを考えると、10~13dBmは欲しくなります。

今回使用するデバイスは、ミニサーキットのYSF-382+です。
YSF-382+_1.jpg
YSF-382+_2.jpg
周波数範囲、Gain、P1dB等、要求仕様を満足しています。

PCBをカッターで加工して、実験用基板を作りました。
YSF-382+_3.jpg
YSF-382+_4.jpg
実装が終わり特性を測定しようとしたら、異常発振が観測されました。
このデバイスは裏面にGNDのパッドがあり、この部分が不完全な半田付け状態だったのが原因でした。
YSF-382+_GND.jpg
GNDパッドと接触する基板部分と、デバイスのGNDパッド部分に薄く半田揚あげをして、基板のGND部分をはんだごてで熱して接続します。
YSF-382+_Gain.jpg
周波数に対する利得がだいぶばらついていますが、単一周波数での使用なので気にしません。3620MHz近辺での利得は+11dBとなっています。
YSF-382+_in_out.jpg
出力が+15dBm以上でも飽和していませんので、DBMの駆動に十分使えます。

2021年7月14日

8592AのTG化 -実験用構成の決定-

8592AのAバンド(0-2.9GHz)用のトラッキングジェネレータの構成を考えました。
バラックで組んで確認する、実験用構成です。

TGテスト構成.jpg
ローカルオシレータ
アナログデバイゼスのPLLシンセサイザIC:ADF4350の評価ボード(EVAL-ADF4350)が手元にありましたので、これで3.62GHzを生成します。 PCとUSB接続で、周波数、出力等様々な設定が可能です。

ローカルアンプ
パッシブミキサ(DBM)を駆動できるように、ローカル信号を増幅します。
使用デバイスは、ミニサーキットのYSF-382+です。
 周波数範囲 : 3.3~3.8GHz
 Gain    : 14.5dB(typ) at 3.6GHz
 P1dB    : 20dBm(typ) at 3.6GHz

ミキサ
ミニサーキットのダブルバランスドミキサ、MCA1-60+です。
 Lo/RF   : 1600~6000MHz (8000MHzまで使用可)
 IF     : DC~2000MHz
 変換損失  : 6dB前後
 Lo入力   : 7dBm
IF帯域が2GHzまでとなっているので、2GHz以上の帯域で変換損失が大きくなることが予想される。

IFアンプ
ミニサーキットのGALI-S66+を使用。
 周波数範囲 : DC~3GHz
 利得    : 16.4dB(typ) at 3GHz
 P1dB    : 3.3dBm(typ) at 2GHz

Equalizer
DBMのIF帯域が2.9GHzまで伸びていないので、振幅補正(等化)が必要となった場合に挿入する。
スペアナでの補正も可能なので、不要かもしれない。

実験用構成を決定後、ミニサーキットにデバイスを発注しました。