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2021年7月15日

8592AのTG化 -ローカル発振器に使用するADF4350評価基板-

8592A用のトラッキングジェネレータを構成するうえで必要なローカル発振器には、アナログデバイゼスのADF4350の評価基板、EVAL-ADF4350を利用することにしました。
あくまで実験用なので、これをTGの動作チェックに使用します。
EVAL-ADF4350.jpg
PCとUSB接続し制御用ソフトで周波数、周波数ステップ、出力レベル等を設定できます。
電源はUSB5Vから供給できます。
ADF-4350_CTRL.jpg
本デバイスは、137.5MHz~4400MHzの範囲で出力を得られる、VCO内蔵のフラクショナル型PLLを構成しています。
VCOの基本発振周波数は、2200~4400MHzで、それ以下の周波数は2/4/8/および16分周出力となります。
また、差動出力となっていて使用しない出力ポートは50Ω終端して使用しました。
終端しなくても出力レベルに影響はありませんが、アンバランスとなり不要輻射が増加する懸念があります。

今回は3620MHz近辺で使用しますが、Bバンド(2.77-6.17GHz)用のTG化を視野に入れており、他の周波数の出力レベルも測定しました。
ちなみにB-Eバンドの1st IFは320MHz近辺でした。
Freq_vs_Output_2.jpg
評価ボードの出力設定を+5dBmに設定した時の周波数に対する出力レベルの特性です。
出力レベルは、-4、-1、+2、+5dBmの4段階で設定できます。
3620MHzでは+6dBmの出力が得られています。
1GHz以下の周波数で出力レベルが低下しているのは、ADF4350の出力段のマッチング回路定数が高い周波数で最適化されてるためで、320MHzで使用するにはVVCOとRF OUT端子間のインダクタ値を変更する必要がありそうです。
Aバンド用にはこのままで、Loアンプを挿入してDBMに供給できそうです。

2021年7月14日

8592AのTG化 -実験用構成の決定-

8592AのAバンド(0-2.9GHz)用のトラッキングジェネレータの構成を考えました。
バラックで組んで確認する、実験用構成です。

TGテスト構成.jpg
ローカルオシレータ
アナログデバイゼスのPLLシンセサイザIC:ADF4350の評価ボード(EVAL-ADF4350)が手元にありましたので、これで3.62GHzを生成します。 PCとUSB接続で、周波数、出力等様々な設定が可能です。

ローカルアンプ
パッシブミキサ(DBM)を駆動できるように、ローカル信号を増幅します。
使用デバイスは、ミニサーキットのYSF-382+です。
 周波数範囲 : 3.3~3.8GHz
 Gain    : 14.5dB(typ) at 3.6GHz
 P1dB    : 20dBm(typ) at 3.6GHz

ミキサ
ミニサーキットのダブルバランスドミキサ、MCA1-60+です。
 Lo/RF   : 1600~6000MHz (8000MHzまで使用可)
 IF     : DC~2000MHz
 変換損失  : 6dB前後
 Lo入力   : 7dBm
IF帯域が2GHzまでとなっているので、2GHz以上の帯域で変換損失が大きくなることが予想される。

IFアンプ
ミニサーキットのGALI-S66+を使用。
 周波数範囲 : DC~3GHz
 利得    : 16.4dB(typ) at 3GHz
 P1dB    : 3.3dBm(typ) at 2GHz

Equalizer
DBMのIF帯域が2.9GHzまで伸びていないので、振幅補正(等化)が必要となった場合に挿入する。
スペアナでの補正も可能なので、不要かもしれない。

実験用構成を決定後、ミニサーキットにデバイスを発注しました。